CSS変数
Ionicのコンポーネントは、アプリケーションを簡単にカスタマイズできるようにCSS変数を使用して構築されています。CSS変数を使用すると、1か所に保存している値を、他の複数の場所から参照できます。また、実行時に動的にCSSを変更することを可能にします(以前はCSSプリプロセッサが必要でした)。CSS変数を使用すると、ブランディングやテーマに合わせてIonicコンポーネントをオーバーライドすることが、これまでになく簡単になります。
変数の設定
グローバル変数
CSS変数は、アプリケーションの :root
セレクタでグローバルに設定できます。They can also be applied only for a specific mode. Ionicが提供するグローバル変数の詳細については、Ionic 変数を参照してください。
Ionic CLIを使用してAngularプロジェクトを開始すると Ionicのデフォルト変数を上書きすることができる src/theme/variables.scss
が作成されます。
/* Set variables for all modes */
:root {
/* Set the background of the entire app */
--ion-background-color: #ff3700;
/* Set the font family of the entire app */
--ion-font-family: -apple-system, BlinkMacSystemFont, 'Helvetica Neue', 'Roboto', sans-serif;
}
/* Set text color of the entire app for iOS only */
.ios {
--ion-text-color: #000;
}
/* Set text color of the entire app for Material Design only */
.md {
--ion-text-color: #222;
}
コンポーネント変数
特定のコンポーネントにCSS変数を設定するには、そのセレクタの内側に変数を追加します。Ionicが提供するコンポーネントレベルの変数の詳細については、Ionic Variables を参照ください。
/* Set the color on all ion-button elements */
ion-button {
--color: #222;
}
/* Set the background on an ion-button with the .fancy-button class */
.fancy-button {
--background: #00ff00;
}
JavaScriptで変数を設定
CSS 変数はsetProperty() を使ってJavaScriptで変更することもできます:
const el = document.querySelector('.fancy-button');
el.style.setProperty('--background', '#36454f');
変数を利用する
CSSでの使い方
CSSの var() 関数 を使うと、失敗した時の設定とともにCSS変数を取得することができます。 例えば、以下の例では --background
プロパティに --charcoal
変数を利用しますが、もし値を取得できなければ代わりに #36454f
が適用されます。
.fancy-button {
--background: var(--charcoal, #36454f);
}
JavaScriptでの使い方
CSS変数の値は、getPropertyValue() を使用してJavaScriptで読み取ることができます:
const el = document.querySelector('.fancy-button');
const color = el.style.getPropertyValue('--charcoal');
Ionic変数
Component変数
Ionicは、--background
や --color
のようなコンポーネントレベルの変数を提供します。コンポーネントが受け入れるカスタムプロパティについては、 API reference の CSS Custom Properties
セクションをご覧ください。たとえば、Button Custom Properties をご覧ください。
グローバル変数
アプリケーション全体のテーマを簡単に変更できるようにIonicが提供するグローバル変数がいくつかあります。すべてのグローバル変数のリストは Colors, Themes and Advanced Theming をご覧ください。